アイスクリームとシャーベットの歴史
シャーベット
BC2000年頃からシナでは、アイスミルクが大金持ちの間で楽しまれていたようです。 ミルクを長時間煮て、雪で冷やしてやわらかい糊状にした現在のシャーベットに近いアイスミルクだったようです。
果肉入りのジュースを雪やアイスミルクとまぜたフルーツアイスのようなものも作られていたそうです。
この「氷菓」がシルクロードを通ってヨーロッパまで伝わったようですが、マルコ・ポーロが伝えたかどうかはわかりません。
途中、アラブでは、果物などから作ったシロップを水で薄めて氷で冷やした飲み物「シャルバート」として広まりました。
この「シャルバート」がイタリアのシチリアに伝わり、フルーツやナッツを使った「ソルベット(イタリア語でシャーベットのこと)」となりました。
16世紀中頃、フィレンツェからフランス王に嫁いだカトリーヌ・ド・メディチが菓子職人を連れて行ったために、「ソルベット」の製法がフランスに伝えられました。
それが後の「ソルべ(フランス語でシャーベット)」となりました。
※ちなみに「シャーベット」はアメリカ英語で、イギリス、オーストラリア、カナダでは「ソーベイ」「ソルべ」といいます。
このころは乳製品をほとんど使わず、かわりにメレンゲなどを使っていたようです。
さらにこのころ、「冷やす技術」が進歩したために、天然の雪や氷を使わなくても飲み物を凍らせることができるようになりました。
アイスクリーム
1720年、イタリアのシチリア島出身の菓子職人がパリのカフェで、今日のアイスクリームの原型となるホイップクリームや卵黄を用いたアイスクリームをつくり出しました。
その後、アメリカに伝わり、いくつかの発明の後に産業化されて爆発的に広まりました。
日本初のアイスクリームは、1869年(明治2年)6月(旧暦、新暦では7月)、町田房蔵という人が横浜の「氷水屋」で製造、販売したもので、「あいすくりん」といいます。
ソフトクリーム
1904年に開催されたセントルイスの万国博で、ウエハース状のワッフルを販売していた人が、隣のアイスクリームスタンドで皿がなくなっているために、代わりにワッフルを円錐状に巻いてアイスクリームを盛ることを考えつきました。
これが大好評となって、後のコーン(とうもろこしではなく円錐のこと)となって普及しました。
1931年アメリカで、「オートマティック・ソフトサーブマシン」という「ソフトクリーム」をつくる機械が発明されました。
これはアイスマシンとフリーザーを1つの箱におさめた機械で、このマシンによってソフトクリームが誕生しました。
機械からコーンに直接盛り付けるソフトクリームはソフトな食感が人気で、今でも広く普及していますね。
アイスクリームとシャーベットの違い
アイスクリーム
牛乳や生クリームなどの乳製品に砂糖や卵黄などを混ぜて、攪拌、凍結したもの。
なめらかでクリーミーな味わいです。
バニラやチョコ、ストロベリー、抹茶などのフレーバーがついたりしてます。
シャーベット
フルーツや果汁、シロップなどを原料として、攪拌、凍結したもの。
フルーツの酸味があり、サクサクとした食感が特徴です。
ジェラート
イタリアのアイスクリームです。
新鮮なミルクとフルーツを原料としていて、軽くてクリーミーな上にコクがあります。
乳脂肪分が一般的なアイスクリームの約半分で、低カロリーでヘルシーですね。
日本でのアイスクリームやシャーベットなどの規定
日本では、アイスクリーム類は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって分類されています。
- アイスクリーム 乳固形分が15%以上(そのうち乳脂肪分8%以上)
- アイスミルク 乳固形分10%以上(そのうち乳脂肪分3%以上)
- ラクトアイス 乳固形分3%以上(ラクトとは乳糖つまりラクトースのこと)
これらは乳製品の一種とされていて、この基準に満たないものは「氷菓」となります。
カキ氷やシャーベットは乳固形分や乳脂肪分をあまり含んでいないため、氷菓に分類されることがほとんどのようです。
(08/02/03)
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(08/02/03)掲載
