「秋の七草」は観賞するもの
春の七草は健康を祈って「食べる」ものですが、「秋の七草」は「鑑賞する」ものです。
秋の典型的な植物というよりも、8月のお盆がすぎ、もうすぐ秋らしくなってくる雰囲気のころに、残暑の終わりを感じながら鑑賞するもののようです。
あまり派手な植物がはいってないところがなんだか奥ゆかしい感じで、控えめな日本人の性質があらわれている気がします。
秋の七草の内容
| 七草 | 漢字 | 説明 |
| ハギ | 萩 | マメ科。 |
| ススキ(オバナ) | 薄、尾花 | イネ科。 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の枯れ尾花は枯れススキのこと |
| クズ | 葛 | マメ科。いたるところではびこっているそうです。 |
| ナデシコ | 撫子 | ナデシコ科。ヤマトナデシコ。 |
| オミナエシ | 女郎花 | 当て字ですね。おみな=おんな(女)。えし=めし(ご飯)?たおやかな美人にたとえられます。同属に白い花の「おとこえし」もあります。オミナエシ科。 |
| フジバカマ | 藤袴 | キク科。絶滅危惧種になりました。 |
| キキョウ (アサガオ?) |
桔梗 | キキョウ科。野山に見られなくなっているそうです。 |
「秋の七草」の由来
覚えにくいけど、すらっと言えたらかっこいいかも。
でも、たいして関心もたれないかも。
山上憶良(やまのうえのおくら、万葉の歌人)が詠んだ2首の歌がその由来とされています。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」 万葉集、巻八、1537
意味:秋の野に咲く花を、指を折りながら数えてみると、七種類の花がありました。
「萩が(の)花 尾花 葛花 瞿麦が(の)花
女郎花 また藤袴 朝貌が(の)花」 万葉集、巻八、1538
読み:はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな
おみなえし また ふじばかま あさがおのはな
一首目は「五、七、五、七、七」の短歌で、二首目は「五、七、七、五、七、七」の旋頭歌です。
「朝貌の花」は、「アサガオ」とも「ムクゲ」とも「ヒルガオ」ともいわれていますが、「キキョウ」とするのが有力な説で、辞典類でも「キキョウ」とするものが多いそうです。
(06/11/25)
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(06/11/25)掲載
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