十干
古代シナから伝わったものですが、いわゆるナンバーとしてつかわれるものに、「十干(じっかん)」というものがあります。
陰陽五行説などから発達したものです。
| 十干 | 読み方 | 陰陽五行 |
| 甲 | こう、きのえ | 木、陽 |
| 乙 | おつ、きのと | 木、陰 |
| 丙 | へい、ひのえ | 火、陽 |
| 丁 | てい、ひのと | 火、陰 |
| 戊 | ぼ、つちのえ | 土、陽 |
| 己 | き、つちのと | 土、陰 |
| 庚 | こう、かのえ | 金、陽 |
| 辛 | しん、かのと | 金、陰 |
| 壬 | じん、みづのえ | 水、陽 |
| 癸 | き、みづのと | 水、陰 |
「きのえ」や「ひのえ」の「え」は「兄(え)」で「陽」にあたり、逆に「と」は「弟(と)」で「陰」にあたります。
この「え」と「と」で「えと」という言葉になりました。
十二支
十二支は、わりとなじみがありますね。
子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥
読みはそれぞれ
ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い
本来、順番や方角、時刻などにあてて使われたものですが、覚えやすくするためか動物をあててよばれるようになりました。(もともとは動物とは関係ない)
| 乾(戌亥)、いぬい 北西、21時 |
子、ね 北、0時 |
艮(丑寅)、うしとら 北東、3時 |
| 酉、とり 西、18時 |
↑これと ↓これを覚えると、 あとはなんとかなりますね。 |
卯、う 東、6時 |
| 坤(未申)、ひつじさる 南西、15時 |
午、うま 南、12時 |
巽(辰巳)、たつみ 南東、9時 |
↑時刻が間違っていたので訂正しました。(07/07/23)
「艮(うしとら)」の方角といえば北東、「子の時」は夜中の0時の前後2時間、というぐあいです。
午前午後は、正午(午の刻)の前と後という意味です。
子午線は、方角にあてた十二支の子(北)と午(南)を結ぶ線という意味です。
追加
「丑三つ時」というのは、「丑の時」を4つに分けた3つ目ということで、現在でいう午前2時〜2時半をさします。
「とき」は時間の範囲、「刻(こく)」はその時刻の瞬間をいいます。
時刻に関しては、少しややこしいので、詳しくは省略させていただきます。
(07/07/23加筆)
六十干支(ろくじっかんし)
干支(えと、かんし)は、正しくは、十干と十二支を組み合わせたもので、十干十二支(じっかんじゅうにし)、天干地支(てんかんちし)の略です。
10と12の最小公倍数は60なので、干支は60で一周となります。
そのため六十干支(ろくじっかんし)ともいいます。
60歳を還暦(暦が還る)というのも、60年でまたもとの干支に還るからです。
| 子 | 1、甲子 きのえね 1984年 |
13、丙子 ひのえね 1996年 |
25、戊子 つちのえね 1948年 |
37、庚子 かのえね 1960年 |
49、壬子 みづのえね 1972年 |
| 丑 | 2、乙丑 きのとうし 1985年 |
14、丁丑 ひのとうし 1997年 |
26、己丑 つちのとうし 1949年 |
38、辛丑 かのとうし 1961年 |
50、癸丑 みづのとうし 1973年 |
| 寅 | 3、丙寅 ひのえとら 1986年 |
15、戊寅 つちのえとら 1998年 |
27、庚寅 かのえとら 1950年 |
39、壬寅 みづのえとら 1962年 |
51、甲寅 きのえとら 1974年 |
| 卯 | 4、丁卯 ひのとう 1987年 |
16、己卯 つちのとう 1999年 |
28、辛卯 かのとう 1951年 |
40、癸卯 みづのとう 1963年 |
52、乙卯 きのとう 1975年 |
| 辰 | 5、戊辰 つちのえたつ 1988年 |
17、庚辰 かのえたつ 2000年 |
29、壬辰 みづのえたつ 1952年 |
41、甲辰 きのえたつ 1964年 |
53、丙辰 ひのえたつ 1976年 |
| 巳 | 6、己巳 つちのとみ 1989年 |
18、辛巳 かのとみ 2001年 |
30、癸巳 みづのとみ 1953年 |
42、乙巳 きのとみ 1965年 |
54、丁巳 ひのとみ 1977年 |
| 午 | 7、庚午 かのえうま 1990年 |
19、壬午 みづのえうま 2002年 |
31、甲午 きのえうま 1954年 |
43、丙午 ひのえうま 1966年 |
55、戊午 つちのえうま 1978年 |
| 未 | 8、辛未 かのとひつじ 1991年 |
20、癸未 みづのとひつじ 2003年 |
32、乙未 きのとひつじ 1955年 |
44、丁未 ひのとひつじ 1967年 |
56、己未 つちのとひつじ 1979年 |
| 申 | 9、壬申 みづのえさる 1992年 |
21、甲申 きのえさる 2004年 |
33、丙申 ひのえさる 1956年 |
45、戊申 つちのえさる 1968年 |
57、庚申 かのえさる 1980年 |
| 酉 | 10、癸酉 みづのととり 1993年 |
22、乙酉 きのととり 2005年 |
34、丁酉 ひのととり 1957年 |
46、己酉 つちのととり 1969年 |
58、辛酉 かのととり 1981年 |
| 戌 | 11、甲戌 きのえいぬ 1994年 |
23、丙戌 ひのえいぬ 2006年 |
35、戊戌 つちのえいぬ 1958年 |
47、庚戌 かのえいぬ 1970年 |
59、壬戌 みづのえいぬ 1982年 |
| 亥 | 12、乙亥 きのとい 1995年 |
24、丁亥 ひのとい 1947年 |
36、己亥 つちのとい 1959年 |
48、辛亥 かのとい 1971年 |
60、癸亥 みづのとい 1983年 |
六十干支は年月日のそれぞれにあてられ、60年以外にも、60ヶ月(ほぼ5年)や60日(ほぼ2ヶ月)をあらわします。
干は幹・肝と、支は枝・肢と同源の漢字で、意味的にも通じるものがあります。
干は幹(みき)、支は枝(えだ)という理解でいいのかな?
ちなみに、「甲子」園球場は、きのえねの年(大正13年)につくられ、「戊辰」戦争は、つちのえたつの年(1868年)、「壬申」の乱は、みづのえさるの年(672年)におこりました。
なお、一般に干支といえば(特に「えと」と言うとき)、十二支のことをいいますが、厳密には六十干支のことをいうのが正しいです。
干支には、十干と十二支のすべての組合せのうちの半数しかありません。
例えば、「子」は5回ありますが、「甲子」はあっても「乙子」はないです。
これは、干支の周期が、10×12で120ではなく、最小公倍数の60だからです。
干支をきかれたら、「丑年です。」とか「申年です。」とかではなく、「丙戌(ひのえいぬ)」とか「癸未(みづのとひつじ)」とか答えると感心されるかも。
「なにそれ?」といわれる可能性もあるので、相手を選ぶ必要がありますけど。(まあ、そういわれたら、うんちくを披露するチャンスですけどね)
今年(2006年)は「丙戌(ひのえいぬ)」ですので、自分の生年を逆算して(上図参照)覚えておくといいでしょう。
25?37?などあいまいなものではなく、ずばり年がばれますので注意してください。
ややこしい話にながながとお付き合いありがとうございます。
おつかれさまです。
私も疲れました。
(06/11/16)
このページの更新状況
(06/11/16)掲載
(07/07/23)訂正、加筆
